調光フィルムの構造は意外とシンプルです。シンプルタイプだと、普段はフィルムの間にある分子が乱立しているため目隠し効果を発揮します。

しかし、電流を流すと乱立していた分子が並列に並び光を通し透明になるという仕組みです。 そして、目隠し効果を発揮している時には、プロジェクターのスクリーンとして使うことができます。

リバースタイプはシンプルタイプの逆です。電流を流していない時は並列に分子が並んでいるため透明に見えます。しかし、電流を流すとそれが崩れ透明度が落ちます。

その結果目隠しフィルムとしての効果を発揮します。 そして、目隠し効果を発揮している時には、プロジェクターのスクリーンとして使うことができます。

設置したい箇所に対して、目隠しとして使うことが多いのかそれとも透明なガラスとして使うことのほうが多いのかで決めていただくのがいいと思います。

構造としてはシンプルタイプ、リバースタイプは逆なのですが、製造する際にリバースタイプの方が難しいので金額もリバースタイプの方が高額になります。

電流をつかうので、通常の窓ガラスフィルムよりも多くの設置制限があります。 まず、水回りには貼ることができません。電線の漏電を防ぐためのカバーも売っているのですが、100％の保証はありませんのでお風呂場の内側やキッチン近くには貼ることができません。

そして、固定した窓にしか貼ることができないということです。フィルムに配線して目隠しと透明を管理するので引き違い窓など電線に大きな負荷がかかる箇所には設置することができないのです。

なので、通常はオフィスのパーテーションや大型施設のスクリーンとして施工する場合が多いフィルムです。